確率的なものの見方

投資で資産を増やしていくのに欠かせないのが、「確率的なものの見方」です。投資では、どんなに頑張っても１００戦全勝というわけにはいきません。


勝率を追求しようとすると、損大利小の戦略になってしまうか、もしくは投資機会が極端に少なくなってしまうか、どちらかです。


したがって、一般的に、投資では勝ったり負けたりを繰り返すものと覚悟しなければなりません。少なからず損失が発生し、しかもそれを事前に知ることはできないわけですから、確率的なものの見方をすることが非常に重要なのです。


特に、期待値の意味について正しく理解していること。そして、自分が行おうとしている投資について、その利益の期待値を把握していることが大切です。間違っても、利益期待値がマイナスの投資戦略を取ってはいけませんし、利益期待値がわからないまま投資を行うこともダメですね。


有名な話ですが、宝くじの利益期待値がマイナスなのを知っていますか？マイナスといっても、半端なマイナスではありません。期待値としては、１００円投資して５０円も回収できないそうですね。


この期待値を知っていて宝くじを（投資の目的で）購入するのはナンセンスです。また、期待値がどれ位なのかわからないまま、宝くじを買い続けるのも考えものです。


一回一回のトレードの成否が確率的にしかわからない以上、「大数の法則」を見方につけて最終的に勝つしかありません。大数の法則というのは、試行回数が多くなれば多くなるほど、実際の結果が理論計算どおりになると言う法則です。


期待値が自分に有利な投資戦略があったとしたら、後はひたすらトレード回数を多くする事によって、理論どおりの結果が得られるようになります。トレード回数が少ないうちは、理論計算とかけ離れた結果になっても不思議ではありません。


確実に理論どおりの結果を得ようとしたら、トレード回数を多くしないとダメです。